北京のロウバイとヤマモモが早咲き

12月05日 14:10


国家植物園で咲き誇るロウバイ=2025年12月3日提供(c)CGTN Japanese


【12月5日 CGTN Japanese】北京市内の国家植物園ではここ数日、通常は年末に開花するロウバイが開花しました。また例年は春に咲き誇る頤和園のヤマモモもすでに開花しています。

国家植物園にある2本のロウバイはひっそりと開花し、見頃を迎えています。このロウバイは「十月梅」と呼ばれ、国家植物園がロウバイの名産地である河南省イエン陵(鄢陵)県から迎え入れたものです。北京での開花時期は通常旧暦10月下旬ですが、今年は旧暦10月初めに開花しました。ロウバイは通常「開花すれば葉が見えず、葉が見えると花は無い」と言われますが、今年は葉がまだ完全に落ちる前に開花し、花と葉が「共存」する珍しい光景となっています。

国家植物園の園芸緑化上級エンジニアの李菁博氏によると、ロウバイの早咲きは冬に入る前に続いた低温と強風に関係しているとのことです。通常は12月中旬から下旬まで開花し、厳しい冬を経て休眠し、翌年2月中旬に再び開花します。早咲きのロウバイは多くの観光客を引き寄せ、撮影やSNS投稿の人気スポットとなっています。
 
一方、頤和園では、例年3月に開花するヤマモモが先ごろ突然開花し、多くの観光客を引き付けています。頤和園の管理部門によると、春の花が冬に開花する事例は珍しくないものの、気温がマイナス10度以下の日が続くと花は活力が失われるとのことです。このため、一部の発育が良好な蕾を除いて、この時期にヤマモモが広範囲に咲くことはなく、具体的な開花時期は今後の天候次第とのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News