フランス、反ユダヤ主義の疑いで観光施設管理者を訴追

08月24日 12:26


イスラエルの行動とガザ地区で続く食糧不足に抗議するパレスチナ支持の集会中に掲げられた、赤い手形が付けられた手書きのイスラエル国旗(2025年8月3日撮影、資料写真)。(c)Guillermo Arias/AFP


【8月24日 AFP】フランスの検察当局は23日、管理するアクティビティパークへのイスラエル人グループの入場を拒否した施設管理者の男(52)を、差別の疑いで訴追したと発表した。

男は保釈されているが、民族的出自や国籍に基づく差別で有罪となった場合、最長で実刑5年の他、7万5000ユーロ(約1300万円)の罰金が科される可能性がある。

男はピレネー山脈西部ポルテピュイモランにあるアクティビティパークで管理者を務めていた。検察によると、男は「個人的な信念」に基づきイスラエル人グループの入場を拒否した。男に前科はないという。

検察によると、スペインで休暇中の8~16歳のイスラエル人旅行者150人のグループは「事前に長期間予約がされていたにもかかわらず」入場を拒否された。

ブリュノ・ルタイヨー内相は22日、今回の出来事について「重大な事件だ」と述べ、「裁判所が厳格な対応を取ることを望む」と強調。反ユダヤ主義的行為が急増する中、当局が黙って見過ごすことはできないと指摘した。(c)AFP