米地裁 「アリゲーター・アルカトラズ」の工事一時停止を命じる

08月08日 12:39


米フロリダ州オチョピー近郊のエバーグレーズで、移民収容施設「アリゲーター・アルカトラズ」の建設に抗議する人々(2025年6月28日撮影)。(c)GIORGIO VIERA/AFP


【8月8日 AFP】米フロリダ州の連邦地方裁判所は7日、環境保護団体による提訴を受けて、同州エバーグレーズにある移民収容施設「アリゲーター・アルカトラズ(ワニのアルカトラズ)」の工事を一時停止するよう命じた。

フレンズ・オブ・ザ・エバーグレーズと生物多様性センターが米国のドナルド・トランプ政権を相手取った訴訟で、キャスリーン・ウィリアムズ地区判事は、エバーグレーズ国立公園の奥深くにある使われなくなった飛行場跡に建設された施設は、移民の勾留を継続できるとしたものの、新たな建設を2週間停止するよう命じた。

環境保護団体は、収容施設がエバーグレーズの繊細な生態系を脅かしており、必要な環境影響評価を実施せずに、急いで建設されたと主張している。

数百万人の不法移民を追放すると誓ったトランプ大統領先月、この施設を視察。その過酷な収容環境を誇示し、ワニなどのどう猛な爬虫(はちゅう)類が警備員を務めるだろうと冗談を飛ばした。「アリゲーター・アルカトラズ」という名称は、トランプ氏が最近再開を表明した、サンフランシスコ湾のアルカトラズ島にかつてあった悪名高い刑務所に由来する。(c)AFP