中国甘粛省が河西回廊の遺産保護計画を策定

06月13日 14:40


河西回廊の自然風景(2025年6月12日提供)。(c) CGTN Japanese


【6月13日 CGTN Japanese】中国西北部に位置する甘粛省の複数部門はこのほど、「河西回廊国家遺産ルート建設実施方案」を共同で策定しました。

 方案は段階的に2025年、2030年末、2035年末の主要目標を打ち出しています。

 今年は具体的に石窟寺、長城、古城の遺跡、古建築、赤色の堆積岩で形成された地層で知られる張掖などの代表的な文化・自然遺産を重点として遺産の保護と利用、インフラ整備、観光産業の開発、国際交流・協力などのプロジェクトをスタートし、河西回廊国家遺産ルートの構築を加速させ、ルートの構築で初歩的な成果を上げる計画です。

 河西回廊国家遺産ルートの構築は年内120件の具体的なプロジェクトを実行し、6億1000万元(約123億円)の投資額が見込まれています。

 河西回廊はシルクロードにおいて地理形態が最も豊富で、歴史遺跡が最も集中し、自然景観が最も鮮明な地域の一つであり、世界文化遺産5カ所、全国重点文化財保護単位59か所、漢・明長城2165キロ、国家歴史文化名城3か所、博物館79か所が分布しているほか、国家級と省級の無形文化遺産299か所、世界ジオパーク2か所、国家公園1か所、国家級自然保護区8か所、国家級自然公園23か所も点在しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News