中国囲碁協会 5月開催のLG杯世界棋王戦への不参加を表明
04月30日 15:00
第29回LG杯世界囲碁棋王戦で論争判定を受けた中国の柯潔九段(左、2025年4月25日提供)。(c)CGTN Japanese
【4月30日 CGTN Japanese】中国囲碁協会の関係責任者はこのほど、5月に開幕予定のLG杯世界囲碁棋王戦に代表チームを派遣しない方針を明らかにしました。今回の決定は、LG杯に限ったものであり、韓国が主催する他の囲碁大会には影響しないと強調しました。
今年1月に開催された第29回LG杯世界囲碁棋王戦三番勝負の決勝最終局で、中国の柯潔九段は第2局に続き、取り上げた石を碁笥(ごけ)の蓋に入れていなかったとして、韓国側により反則の判定を受けました。さらに審判が試合を中断させたタイミングに論争が生じ、柯潔九段が判定結果を受け入れず試合放棄を選ぶと、韓国側は韓国の卞相壹九段の優勝を宣言しました。
これを受け、中国囲碁協会は声明を出し、「審判の中断タイミングが不適切で試合進行に影響を与え、棋士が過度な審判介入を受けて試合続行不能に陥った」として、主催者の韓国棋院に再試合を申し入れたが実現せず、中国囲碁協会は第3局の結果を受け入れない姿勢を示しました。
中国囲碁協会は、「LG杯の判定問題について主催側と繰り返し協議したが、中国側の核心的要求に対する正式な回答はなかった」とし、「慎重な検討を経て今年の不参加を決定した」と表明しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News