ガイアナとの係争地に米が「秘密軍事基地」設置 ベネズエラ大統領

04月04日 13:20


ベネズエラの首都カラカスの議会で、係争地問題について演説するニコラス・マドゥロ大統領。大統領府提供(2024年4月3日撮影)。(c)AFP PHOTO / VENEZUELAN PRESIDENCY / Zurimar CAMPOS


【4月4日 AFP】南米ベネズエラのニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領は3日、同国が領有権を主張している、石油資源が豊富なガイアナのエセキボ(Essequibo)地域に米国が「秘密軍事基地」を設置したと非難した。

 マドゥロ氏は「ガイアナの暫定管理下にある『グアヤナエセキバ』地域に米南方軍、中央情報局(CIA)の組織が秘密軍事基地を設置したとの情報がある」と語った。

 その上で、基地はベネズエラ南・東部の住民に対する「侵略」であり、係争地をめぐる対立をあおろうと準備していると述べた。

 マドゥロ氏はさらに、ガイアナのイルファーン・アリ(Irfaan Ali)大統領は自国を統治していないと主張。「ガイアナは米南方軍とCIA、(米石油大手)エクソンモービル(ExxonMobil)に支配されている」と語った。

 エセキボ地域はガイアナ領の約3分の2を占め、1世紀以上にわたり同国が管理している。しかし、エクソンモービルが2015年に同地域の沖合で油田を発見したのを受け、ベネズエラとの対立が鮮明となっている。(c)AFP