アルカラスが全米OP決勝進出 ティアフォーとの激闘制す

09月10日 15:42


全米オープンテニス、男子シングルス準決勝。勝利を喜ぶカルロス・アルカラス(2022年9月9日撮影)。(c)Matthew Stockman/Getty Images/AFP


【9月10日 AFP】(更新)全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2022)は9日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第3シードのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)は6-7(6-8)、6-3、6-1、6-7(5-7)、6-3で第22シードのフランシス・ティアフォー(Frances Tiafoe、米国)を下し、自身初となる四大大会(グランドスラム)決勝進出を決めた。

 19歳のアルカラスは、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が初優勝した2005年の全仏オープンテニス(French Open)以降では最年少のグランドスラム男子ファイナリストとなった。また、全米オープンでは1990年のピート・サンプラス(Pete Sampras)に次ぐ若さで決勝に駒を進めた。

 この試合で59本のウイナーをたたき込み、3試合連続でフルセットを戦ったアルカラスは、「グランドスラムの準決勝となれば、持っている力を全て出し切らなければならないし、最後の一打まで戦い抜く必要がある」とし、「試合時間が5時間になろうと6時間になろうと関係ない。そんなことに構わず、コートで全力を尽くさなければならないんだ」と語った。

 11日に行われる決勝では、グランドスラム初制覇と史上最年少での世界ランキング1位の座を懸けて、第5シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)と対戦するアルカラス。「グランドスラムの決勝は、これが初めてだ。世界1位も見えてきたが、それはまだ程遠くも感じる」としつつ、「自分が持っているもの全てを出すつもりだ。グランドスラムの決勝の緊張感に対処する必要はあるけれど、すごくうれしいのは間違いない」と話した。

 対するティアフォーは試合に敗れはしたものの、相手のマッチポイントを3度しのぎ、第4セットと最終セットではブレークにも成功する粘りをみせた。

 試合後には「全力を尽くしたが、今夜はカルロスが強すぎた」とアルカラスを称賛した一方で、「正直なところ、全米オープンで優勝したいと思ってここに来たが、みんなをがっかりさせてしまったと感じている。この敗戦は本当に悔しい」と肩を落とした。 (c)AFP/Dave JAMES