【7月25日 AFP】男子テニス、スイス・オープン(Swiss Open Gstaad 2022)は24日、シングルス決勝が行われ、大会第1シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)は4-6、7-6(7-4)、6-2で第2シードのマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini、イタリア)に逆転勝利し、大会連覇を達成した。
キャリア通算9勝目を飾ったルードは、うち4勝をスイスでの大会で挙げており、アルゼンチン・オープン(Argentina Open 2022)、ジュネーブ・オープン(Gonet Geneva Open 2022)に続く今季3勝目となったが、いずれもクレーコートでの勝利となっている。
2時間半を超える戦いを制したルードは、「ここスイスには、僕だけでなく世界の多くの選手が参考にしているロジャー・フェデラー(Roger Federer)の偉大な物語がある」と話した。
「スイスはテニスにおいて多くの歴史がある国で、この十数年はロジャーとスタン(・ワウリンカ<Stan Wawrinka>)が何度も四大大会(グランドスラム)で優勝している」
「だから、ノルウェーのような小さな国から来てもやれるという刺激を、僕を含めた世界中の選手に与え続けてきた。スイスのすべてが少しノルウェーを思い起こさせる」
全仏オープン(French Open 2022)準優勝のルードは第1セットを落としたものの、第2セットはタイブレークを制してゲームカウントをタイに戻し、最後は2018年大会の王者ベレッティーニから2度ブレークを奪った。
同日にはハンブルク・ヨーロピアン・オープン(Hamburg European Open 2022)の男子シングルス決勝も行われ、イタリアの新星ロレンツォ・ムゼッティ(Lorenzo Musetti)が6-4、6-7(6-8)、6-4で第1シードのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)を下し、ツアー初優勝を果たした。
第2セットで5度マッチポイントを握ったムゼッティは「最後まで浮き沈みが激しかったので何と言っていいか分からない」と話し、「マッチポイントはたくさんあったが、カルロスはそうなったときにとても良かった。チャンスは多かった」と試合を振り返った。
25日に発表される世界ランキングで、2005年のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)以降では最年少となるトップ5入りが確実となっているアルカラスは、決勝で初めて黒星を喫して通算6勝目を逃した。(c)AFP