バロンドール争い、レワンドフスキと7度目狙うメッシの一騎打ちか

11月28日 18:06


ドイツ・ブンデスリーガ1部、バイエルン・ミュンヘンのロベルト・レワンドフスキ(2021年11月6日撮影)。(c)Christof STACHE / AFP


【11月28日 AFP】仏サッカー専門誌「フランス・フットボール(France Football)」が選出する2021年の世界最優秀選手賞「バロンドール(Ballon d'Or)」の授賞式が29日に迫る中、ロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)がリオネル・メッシ(Lionel Messi)の最多記録を更新する7度目の受賞を阻むかどうかが注目される。

 ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に所属するポーランド代表FWは、昨季リーグ戦わずか29試合で41得点をマークし、故ゲルト・ミュラー(Gerd Mueller)氏の記録を49年ぶりに更新した。

 国際サッカー連盟(FIFA)が選ぶ2020年の男子年間最優秀選手賞に選出された33歳のレワンドフスキは、今季も素晴らしいスタートを切っており、バイエルンのユリアン・ナーゲルスマン(Julian Nagelsmann)監督、そしてチームメートのトーマス・ミュラー(Thomas Mueller)が受賞に太鼓判を押している。

 ミュラーは今季すでに公式戦20試合で25点を記録している同僚について「現在のプレーぶりを見ると、レヴィー(レワンドフスキの愛称)は月曜日に受賞しなければならない」とコメントした。

 直近12年のバロンドールは、メッシとクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が2人合わせて11度獲得。唯一の例外である2018年は、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)でレアル・マドリード(Real Madrid)の優勝に貢献し、W杯ロシア大会(2018 World Cup)でクロアチア代表を決勝進出に導いたルカ・モドリッチ(Luka Modric)が受賞した。

 ナーゲルスマン監督は先月、独ミュンヘン(Munich)の地元紙アーベントツァイトゥング(Abendzeitun)で、「ロベルトは受賞にふさわしい。なぜなら自分の見解では、誰よりも圧倒的な一貫性があるからだ」と話した。

 一方、移籍したフランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain、PSG)で浮き沈みが続くメッシは、スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)でのラストシーズンとなった昨季のリーグ戦で30得点を記録し、国王杯(Copa del Rey 2020-21)制覇を果たした。

 そして、メッシを擁するアルゼンチン代表は7月、マラカナン・スタジアム(Maracana Stadium)で行われたコパ・アメリカ(2021 Copa America)決勝でブラジルを破って28年ぶりのトロフィーを獲得。自身にとって代表初の主要タイトルを手にし、バロンドール受賞に名乗りを上げた。

 なお、2017年を最後にバロンドールから遠ざかっているロナウドは、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に復帰した今季、歴代最多得点記録を保有するチャンピオンズリーグ5試合で全てゴールを挙げているが、6度目の受賞は厳しい情勢となっている。(c)AFP