襲撃されたPSG女子選手が仏代表落ち「心と体のトラウマ」

11月19日 16:04


サッカー女子フランス代表で、パリ・サンジェルマンに所属するキーラ・アムラウィ(2016年4月11日撮影)。(c)FRANCOIS LO PRESTI / AFP


【11月19日 AFP】サッカー女子フランス代表のメンバーが18日に発表され、同国1部リーグのパリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain、PSG)に所属するMFで、約2週間前に謎の襲撃事件に巻き込まれたMFキーラ・アムラウィ(Kheira Hamraoui)は、招集外となった。

 2023年に行われるW杯オーストラリア・ニュージーランド大会(FIFA Women's World Cup 2023)に向けた欧州予選のカザフスタン戦、ウェールズ戦のメンバーを発表したコリンヌ・ディアクル(Corinne Diacre)監督は、車から引きずり降ろされ、覆面の男に鉄製の棒で両脚を殴打されたアムラウィが「身体的、精神的なトラウマ」に悩まされていると述べた。

 この事件は、チームメートである26歳のアミナタ・ディアロ(Aminata Diallo)の運転する車でアムラウィが帰宅していた4日夜に発生。襲撃された31歳のアムラウィは縫合手術を受けることになり、PSGの次の試合を欠場した。

「皆さん同様、キーラがどんな目に遭ったのか私も記事で読んでいる」と語ったディアクル監督は、「身体面だけでなく精神面のトラウマでもある」と続けた。

「捜査は進行中。正義が成し遂げられるだろう。関係する2人の選手、そして非常に大きな影響を受けたPSGのクラブ全体がすぐに前進できるよう、早く事の真相を突き止められるようになってほしい」

 アムラウィは16日、捜査の手が元同国代表DFエリック・アビダル(Eric Abidal)氏に及び、同氏との関係について臆側が飛ぶ中、自身のプライバシーを尊重するようメディアに訴えかけた。

 事件当日の夜、アムラウィはアビダル氏の名義で登録されている携帯電話のSIMカードを使用していた。

 捜査筋によれば、アムラウィはこのSIMカードについて「前の恋人の名前」だと警察に話していたという。(c)AFP