危篤状態の新生児、ECMO治療で回復 甘粛省

01月25日 14:34


体外式膜型人工肺ECMOを患者から取り外す担当医(撮影日不明)。(c)Xinhua News


【新華社蘭州1月25日】中国甘粛省(Gansu)蘭州市(Lanzhou)の蘭州大学第一医院はこのほど、140時間を超える懸命の努力を経て、NICU(新生児集中治療室)の体重わずか2900グラムの危篤状態にある新生児の命を救った。治療には体外式膜型人工肺(ECMO、エクモ)が使われた。新生児は既にECMOが取り外せるほど回復しているという。同院によると、甘粛省でECMOを使用した治療の成功例としては体重が最も軽い症例になる。

 ECMOは世界最先端の治療技術で、専門の設備と技術スタッフを必要とする。治療中には鎮痛、鎮静、抗凝固処理などが欠かせず、出血や血栓、血小板減少、感染、頭蓋内出血など合併症の危険もあるため、血液のガス分析やルーチン検査、凝血機能などの指標からも目が離せない。パラメータや薬品使用量を速やかに調整する必要もあり、一瞬たりとも気を緩めることができないという。(記者/梁軍)