中国BYD、チリのEVモビリティー普及を支援

02月01日 16:16


チリ・サンティアゴでタクシー電気化プロジェクトの記者会見に出席し、プロジェクトの開始を宣言するフアン・カルロス・ジョベット・エネルギー相(中央)(2021年1月19日撮影)。(c)Xinhua News


華社サンティアゴ1月24日】中国電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)は、南米チリのエネルギー省と運輸・通信省が19日に開始したタクシー電気化プロジェクトで、第1段階の唯一のサプライヤー資格を獲得した。電気自動車(EV)50台を供給する。

 フアン・カルロス・ジョベット・エネルギー相は同日開かれたプロジェクトの記者会見で、タクシーオーナーのガソリン車からEVへの買い替えや家庭用充電設備の購入・設置に優待価格を適用し、資金融資を実施すると説明した。

 BYDチリ法人の業務責任者、タマラ・ベリオス氏は、プロジェクトへの参加を通じ、EVが持つ環境保護やコスト削減などの利点をアピールしていきたいと表明。地元市場で引き続き優位性を保ち、環境に配慮したモビリティを後押ししていく考えも示した。

 チリは2019年、排出する温室効果ガスを実質ゼロにするカーボンニュートラル(炭素中立)を2050年に達成する目標を掲げた。EVモビリティーの発展は、同国が二酸化炭素排出を削減する重要措置の一つとされている。