ジョコビッチ「再び歴史つくれる」、2度目の快挙達成へ好発進 全仏OP

05月28日 15:17


全仏オープンテニス、男子シングルス1回戦。リターンを打つノバク・ジョコビッチ(2019年5月27日撮影)。(c)Thomas SAMSON / AFP


【5月28日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2019)は27日、男子シングルス1回戦が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-4、6-2、6-2でホベルト・ホルカシュ(Hubert Hurkacz、ポーランド)に快勝し、自身2度目となる四大大会(グランドスラム)4連勝に向けて手応えを口にした。

 2016年大会で全仏オープン初制覇を果たし、ドン・バッジ(Don Budge)氏とロッド・レーバー(Rod Laver)氏に続く史上3人目のグランドスラム4連勝を記録したジョコビッチは、来月9日に行われる決勝に勝てば、レーバー氏に次いで史上2人目となるキャリア2度目のグランドスラム4連勝を達成することになる。

 今大会の初戦で前途有望なポーランドの新星に圧倒的な強さを見せつけ、2回戦に駒を進めたジョコビッチは、「再びテニスで歴史をつくれる状況に来られた。この大会に向けた野望はとても高いのは確かだ」とすると、「その気持ちは隠していない。だけど、こうした状況に直面するのはこれが初めてではない。グランドスラムも自分にとって初めてではないし、これまで何度もプレーしている」と語った。

「この先まだ2週間あるし、しっかりメンタルを保っていく必要がある。とにかく、これまで自分にプラスになってきたことをやるだけだ」

 前回のローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)でジョコビッチは、マルコ・チェッキナート(Marco Cecchinato、イタリア)にまさかの敗戦を喫して準々決勝敗退。その後のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)を欠場することすら考えたものの、そこから再び王座に返り咲いた。

 ウィンブルドンで通算4回目の優勝を飾った後、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)と今年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)を制してグランドスラム3連勝を記録しているジョコビッチは、「12か月前と比べて、今はまったく違う状況なのは確かだ。まるで違っている」と話した。

 32歳のジョコビッチは、2回戦の相手が世界104位のヘンリ・ラークソネン(Henri Laaksonen、スイス)に決まり、「彼のことは、あまりよく知らないというのが正直なところ。一度も対戦したことがなく、プレーを見たのも1、2度くらいだ」とすると、「自分の課題をこなして、どうなるか見ていく」と語った。(c)AFP/Jed Court