比南部のモスクに手投げ弾、2人死亡 ミンダナオでまた襲撃

02月03日 16:00


フィリピン南部ミンダナオ島のサンボアンガで、襲撃されたモスクの内部(2019年1月30日撮影)。(c)AFP


【1月30日 AFP】(更新、写真追加)フィリピン南部ミンダナオ(Mindanao)島のサンボアンガ(Zamboanga)市で30日未明、モスク(イスラム礼拝所)に手投げ弾が投げ込まれ、2人が死亡、4人が負傷した。地元の軍当局が発表した。犠牲者は当時、モスク内で寝ていたという。

 ミンダナオ地方では27日にもホロ(Jolo)島のキリスト教大聖堂で爆発があり、21人が死亡したばかり。治安当局はホロ島の爆発は自爆攻撃ではなかったとして容疑者の行方を追っている。国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系のイスラム過激派「アブサヤフ(Abu Sayyaf)」に関係のあるグループが捜査線上に上がっている。

 軍当局者は、30日の襲撃が大聖堂爆破への報復だったのかを判断するのは現時点で時期尚早だと説明し、警察が容疑者の行方を追っていると述べた。

 ミンダナオ島では先週、新たに設立されるイスラム自治政府「バンサモロ(Bangsamoro )」への参加の可否を問う住民投票が行われ、圧倒的多数の住民が賛成票を投じた。これにより、分離独立を求める長年の武力闘争が終わるとの希望が出ている。

 この地域は極度の貧困のため過激派に加わる人が多い。武装勢力とフィリピン政府はバンサモロによって貧困からの脱却に必要な投資につながると期待感を示していた。

 しかし、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」系の強硬諸派はフィリピン最大の反政府勢力「モロ・イスラム解放戦線(MILF)」との和平プロセスに参加していない。イスラム強硬諸派の拠点となっているホロは、住民投票でバンサモロ参加への反対が賛成を上回った唯一の地域だった。(c)AFP