米海軍、不評の青い軍服を段階的に廃止

08月06日 09:54


米ハワイ州真珠湾で「タイプⅠ」と呼ばれる軍服を着用している米海軍兵。米海軍提供(2014年6月11日撮影、資料写真)。(c)AFP/US NAVY/MC1 David Kolmel


【8月6日 AFP】レイ・メイバス(Ray Mabus)米海軍長官は今週、「ブルーベリー」とあだ名がつけられた「タイプⅠ」と呼ばれる同軍の軍服を今後3年間で段階的に廃止する方針を発表した。

 兵士たちの間で、この軍服は着心地が悪いと不評で、またブルーとグレーという配色のため、海に転落した際に発見されにくいという冗談が言われていたという。海軍兵士や士官らは口々に、この「アクアフラージュ」の軍服を着用することで自意識過剰であるように感じるほか、生地が難燃材でないためやけどの危険性が高くなると不平を漏らしていた。

 海軍兵が着用する軍服は今後、現行のものより目立たない通常の緑と黒のカモフラージュ模様を使用した「タイプⅢ」に移行していくという。

 米軍の全兵士は2001年より前は、気候が温暖な地域では緑、砂漠気候の地域ではベージュ色の同じカモフラージュ模様が付いた軍服を着用していたが、2001年9月11日に発生した米同時多発攻撃を受けて国防予算が大幅に増加した結果、海兵隊、陸軍、海軍、空軍がイラク戦争とアフガニスタン戦争のためにそれぞれ異なるデザインの軍服を作り、米国の議員の間でカムフラージュの軍服が多すぎるとの批判が起きていた。(c)AFP