ウェイドがブルズ移籍で地元シカゴへ、米報道

07月07日 17:20


中国・上海で行われたロサンゼルス・クリッパーズとのプレシーズンゲームに臨むマイアミ・ヒートのドウェイン・ウェイド(2012年10月11日撮影、資料写真)。(c)AFP


【7月7日 AFP】米国メディアは6日、米プロバスケットボール協会(NBA)のマイアミ・ヒート(Miami Heat)で3度のファイナル制覇を成し遂げたドウェイン・ウェイド(Dwyane Wade)が、出身地のチームであるシカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)に移籍すると報じた。

 フリーエージェント(FA)になっていた34歳のウェイドは、これまで多くのオールスターチームを作り上げてきたヒートから提示された2年総額4000万ドル(約40億円)の契約を拒否したと伝えられた。ヒート一筋で13年間を過ごしてきたウェイドだったが、少なくとも5000万ドル(約50億円)の契約を模索しており、ブルズがその要求に喜んで応じたとされている。

 ヒートのミッキー・アリソン(Micky Arison)オーナーは同日、新天地でのウェイドの幸運を祈るとして、「ドウェイン・ウェイド、素晴らしい13年間をありがとう。君はわれわれの地域や球団に素晴らしい影響を与えてくれた。成功を祈っている」とツイッター(Twitter)に投稿した。

 一方で、主に膝の故障を抱えて起用が限られていたウェイドは、ここ数年間はプレー時間が減少しており、ヒートも放出可能と間違いなく認識している。2015-16シーズンの出場時間はキャリア最低の一試合平均30.5分で、平均得点もルーキーシーズンに次ぐ低さの19.0得点にとどまっている。

 一部の報道では、ハッサン・ホワイトサイド(Hassan Whiteside)との再契約と、オクラホマシティ・サンダー(Oklahoma City Thunder)からケビン・デュラント(Kevin Durant)を獲得することを最優先にしていたヒートに対し、ウェイドが腹を立てていたとも伝えられている。

 さらにこの日の夜、米紙シカゴ・トリビューン(Chicago Tribune)は、ブルズがウェイドとの契約に備えてサラリーキャップに余裕を作るため、ホセ・マヌエル・カルデロン(Jose-Manuel Calderon)とマイク・ダンリービー(Mike Dunleavy)を放出する準備を進めていると報じている。

 一方、2週間後に41歳の誕生日を迎えるレイ・アレン(Ray Allen)も、クリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)やゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)との契約を模索しているとみられる。

 米スポーツ専門チャンネルのESPNが、アレンの代理人がウォリアーズと接触したと報じるなか、ウェブサイトCleveland.comには、3シーズンぶりの復帰先として、アレンがキャバリアーズに興味を示しているという記事が掲載されている。

 ボストン・セルティックス(Boston Celtics)時代の2008年とヒート時代の2013年に続き、通算3度目のタイトル獲得を目指すアレンはまた、ロサンゼルス・クリッパーズ(Los Angeles Clippers)やサンアントニオ・スパーズ(San Antonio Spurs)にも興味を示していると伝えられている。

 NBAで通算18年間プレーしていたアレンは、一試合平均18.9得点を挙げ、3ポイントシュート成功率は40パーセントを記録している。(c)AFP