【2月26日 AFP】今年もいよいよ目前に迫ってきた米アカデミー賞(Academy Awards)授賞式──。受賞を目指すハリウッド(Hollywood)の俳優たちや制作チームにとって、作品のプロモーションは撮影そのものと同様にエネルギーを消耗するものなのだという。
世界中の注目を一身に浴びることが、そこまで大変なことだろうかと思われるかもしれないが、候補者らはカメラに向かって笑顔を作り続け、さらにはあちこちで開かれる気取った食事会やプライベート上映会に顔を出すため、常に飛び回る必要がある。
目的はただ一つ。映画芸術科学アカデミー(Academy of Motion Picture Arts and Sciences)に気に入られること。選挙運動のようで疲労困憊(こんぱい)するほどだというが、とにかく票を足で稼ぐしかない。
ベテラン/新人を問わず、俳優とその取り巻きたちが実際に行っているのがPR合戦だ。米西部開拓時代の壮大なサバイバルを描いた映画『レヴェナント:蘇えりし者(The Revenant)』で初のオスカー獲得を狙うレオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)も、その例に漏れない。
映画制作会社は広報やマーケティングのプロを多数雇い入れ、包括的な、そしてインパクトの強い戦略の演出を依頼しているのだ。
アカデミー会員6261人の票を勝ち取るための最も一般的でシンプルな方法は、当該作品を会員の自宅に送り届けることだ。
2006年にアカデミー作品賞を受賞した映画『クラッシュ(Crash)』で制作総指揮を務めたトム・ヌナン(Tom Nunan)氏がAFPに明かしたところによると、アカデミー会員に作品の入ったディスクを直接送付したのは、同作を制作したライオンズゲート(Lionsgate)が初めてだという。同氏は、「みんなが作品を見て気に入ってくれた」と当時を振り返った。