【3月14日 AFP】南アフリカの裁判所は13日、交際相手を射殺して有罪判決を受けた両脚義足の陸上選手オスカー・ピストリウス(Oscar Pistorius)被告(28)の上訴審を阻止しようとした弁護側の申し立てを却下した。
2013年2月14日に自宅で交際相手のリーバ・スティンカンプ(Reeva Steenkamp)さんに銃を4発発砲して死亡させたピストリウス被告は2014年10月、過失致死罪で禁錮5年の量刑判決を受けた。検察側は、ピストリウス被告には過失致死罪より刑罰が重い殺人罪を適用すべきだとして上訴した。
ピストリウス被告は昨年10月から同国の首都プレトリア(Pretoria)にある刑務所内の病棟で服役している。同国の刑務所は過剰な数の受刑者が詰め込まれている上に刑務所内での暴力行為も多い。身体が不自由なピストリウス被告を守るため、他の受刑者からは隔離されている。
検察側は、一審判決は裁判を担当したトコジール・マシパ(Thokozile Masipa)判事が法律を誤って解釈した結果であり、ピストリウス被告が鍵を閉めたトイレのドア越しに4度発砲してスティンカンプさんを死亡させたのは故意ではなかったとする裁決は不当であると主張。昨年12月、マシパ判事本人から上訴を認められていた。
これに対し弁護側は、一審判決は公判の中で示された事実を元に正当に下されたものであり、上訴することはできないとして、検察側の動きに対抗していた。
マシパ判事は13日、弁護側に対し、「主張があれば上訴審の中で反論すべきだ」と述べるとともに、新しい事実は何も示されなかったとして弁護側の申し立てを却下した。
南アフリカの国家検察庁(National Prosecution Authority、NPA)の報道官は、「裁判所は今日、弁護団による上訴阻止の主張は考慮されるべきではないというNPAの主張を支持した。われわれは本件を最高上訴裁判所にまで持って行く」と述べた。(c)AFP/Stephanie Findlay