モイーズ新監督、英国でのオファー蹴ってソシエダで挑戦

11月14日 09:22


スペイン1部リーグ、レアル・ソシエダ(Real Sociedad)の新指揮官に就任し、本拠地アノエタ・スタジアム(Anoeta Stadium)で記者会見に臨むデビッド・モイーズ(David Moyes)氏(2014年11月13日撮影)。(c)AFP/ANDER GILLENEA


【11月14日 AFP】スペイン1部リーグ、レアル・ソシエダ(Real Sociedad)の新指揮官に就任したデビッド・モイーズ(David Moyes)氏は13日、イングランドの複数のクラブからのオファーを蹴って、低迷するソシエダを率いるチャレンジを選んだと語った。

 記者会見に臨んだ51歳のモイーズ新監督は、不運なマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)での9か月間の前にイングランド・プレミアリーグのエバートン(Everton)を率いていたときのように、ソシエダの運命を好転させることを望むと語った。

 自身のキャリアで最大の挑戦とみるソシエダ入りについて「疑いを抱くことは一切なかった」と語ったモイーズ監督は、「プレミアリーグに戻るオファーをいくつかもらったり、数か国のクラブと交渉していた。しかし、私の心にしっかりと訴え、ここが正しいクラブだと考えさせたのはソシエダだけだった」と語った。

 モイーズ監督は、ほぼ間違いなく「世界最高のリーグ」と語った同リーグで、レアル・マドリード(Real Madrid)やFCバルセロナ(FC Barcelona)といった強豪クラブと対戦することになる。

「リーガ(スペインリーグ)には最高の選手と最高の監督がいる。最上の相手に自分自身を試したい」

 ソシエダは、リーグ開幕から10試合で1勝にとどまっていたジャゴバ・アラサテ(Jagoba Arrasate)氏を今月監督から解任。チームは9日の試合で昨シーズン王者のアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)に2-1で勝利し、降格圏を抜け出している。

「厳しくいく。懸命に働くのは好きだ。リーグのトップを狙うという挑戦は私好みだ。それが私にできない理由はない。何にもまして勝利することを大切にしていく。トレーニング場で何をしていようと、すべきことは順位を上げることだ」

 ソシエダは、1930年代にヘンリー・ロウ(Henry Lowe)氏、1985年から2002年にかけてジョン・トシャック(John Toshack)氏が3度、2007-08シーズンにクリス・コールマン(Chris Coleman)氏と、これまでに3人の英国人監督がチームを率いている。

 しかしながら、英国人監督が国外クラブで指揮を執ることは非常にまれなことでもある。

 モイーズ監督は「ここに私がやってきて成功できれば、ほかの監督にとってはそうすることがたやすくなるだろう」と語っている。

 現在51歳のモイーズ氏は、ユナイテッドが1995年以来初めて欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の出場権を逃したことを受け、シーズン終了前の4月に解任された。

 エバートンで11年間指揮を執り、高い評価を得たモイーズ監督だが、主要大会のタイトル獲得の経験はない。(c)AFP