【9月18日 AFP】サッカーの強豪国を率いる一部の指揮官は、ウクライナ情勢を悪化させた制裁として、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の威信を懸けた2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)をボイコットする案を一蹴した。
欧州連合(EU)28か国の代表は今月、政策執行機関である欧州委員会(European Commission)に対して、ロシアが隣国ウクライナに軍隊を送ったと主張し、新たな報復措置を立案するように求めていた。
情報筋がAFPに伝えたところによると、W杯をボイコットする案は経済制裁の細かな選択肢として「各国による協議が行われている作業項目である」が、「その実行の可能性は将来のものであり、今ではない」という。
一方、スペイン代表のビセンテ・デル・ボスケ(Vicente del Bosque)監督は、ロシア・サンクトペテルブルク(Saint Petersburg)で開かれたW杯ブラジル大会(2014 World Cup)後の技術会議で、制裁の可能性について否定的な考えを示した。
デル・ボスケ監督は「2018年にロシアで開催されるW杯をボイコットする案については、サッカーの指揮官から支持を得ることは決してないだろう」と述べた。
「われわれは、人々を結び付けようとしているのであって、引き裂こうとしているわけではない。われわれはアスリートであり、政治に介入するつもりはない。サッカーをする全ての人々を支持する」
ブラジルW杯でドイツ代表チームを優勝に導いたヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督は、制裁問題で利用されることを拒否した上で、ロシア代表のファビオ・カペッロ(Fabio Capello)監督が、母国で開催される大会に向けて強力な布陣を築き上げるだろうと述べた。
レーブ監督は記者団に対して「私は、いかなる政治的決定や声明にもコメントするつもりはない」と語った。
「ロシアは、W杯を非常にハイレベルな戦いにするべく、大いなる欲望を抱き、あらゆる可能性を駆使してくるだろう」
「カペッロ監督が、次のW杯で強豪チームを作り上げてくることは間違いない」
即時の経済制裁が求められる中、欧州外交では長期的な制裁計画が進められており、モスクワ(Moscow)ではフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)や、他のスポーツイベントの中止が検討される危機に直面している。
冬季五輪が行われたばかりのソチ(Sochi)では、10月12日にF1ロシアGP(Russian Grand Prix 2014)の決勝が行われる予定となっており、同グランプリはプーチン大統領がロシアを世界に誇る国際的なスポーツイベントの開催国とする計画の目玉の一つとなっている。(c)AFP