マンCのナスリ、フランス代表引退を示唆

08月05日 14:55


アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ(Abu Dhabi)のアル・ジャジーラ・ムハンマド・ビン・ザーイド・スタジアム(Mohammed Bin Zayed Stadium)で練習セッションに参加するマンチェスター・シティ(Manchester City)のサミル・ナスリ(Samir Nasri、2014年5月14日撮影)。(c)AFP/MARWAN NAAMANI


【8月5日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)に所属するサミル・ナスリ(Samir Nasri)は4日、母国フランス代表からの引退を示唆した。

 27歳のナスリと代表チームの関係はこじれたものとなっており、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)でも、ディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督に招集を見送られていた。

 ナスリは英スカイ・スポーツ(Sky Sports)に対し、「答えは出ている。少し前から決めていた。頃合いを見計らって発表するよ」と話した。

「代表チームで、僕は何も勝ち取ったことがない。守るものがないから、決断は容易だった。ビッグクラブでプレーし、多くの試合に出場していれば、この答えにたどり着くのは簡単さ」

 2007年に19歳で初招集されたナスリは、フランス代表として41試合に出場し、5得点を挙げている。しかし、代表としてのキャリアは波乱に満ちたものだった。

 欧州選手権2008(UEFA Euro 2008)で先輩の選手ともめ事を起こしたナスリは、2012年大会でも記者に暴言を吐き、3試合の出場停止処分を言い渡された。

 一方では、恋人のアナラ・アタネス(Anara Atanes)さんも、ナスリの代表落選についてツイッター(Twitter)上でデシャン監督を攻撃し、議論を呼んでいる。

 ナスリは、「欧州選手権2012(UEFA Euro 2012)の期間中も色々なことがあった」と当時を振り返り、「個人的には何の問題もないけど、僕の家族が迷惑するんだ。彼らはフランスに住んでいるから、メディアの報道が耳に入る」とコメントした。

「僕はイングランドに住んでいるから、何と言われようと気にしないし、慣れている。でも、両親にとってはつらいことだ。両親を幸せにしたいが、代表チームは僕を幸せにしてくれない」

 ナスリは、シティへ移籍してから2度のリーグ優勝を経験しており、今後はチームでのキャリアに集中しようと決めたようだ。

 しかし、ナスリはここで「代表引退」という言葉を使うことは避けている。

「ツイッターで報告できるようなことじゃない。正式な会見の場を設けて発表すべきことだ。そのときが来たら、発表するよ」

(c)AFP