ウルグアイ、マリフアナ販売開始を来年に延期 大統領が表明

07月10日 16:11


ウルグアイの首都モンテビデオ(Montevideo)郊外にある自宅でAFPのインタビューに応じた同国のホセ・ムヒカ(Jose Mujica)大統領(2014年7月9日撮影)。(c)AFP/Daniel CASELLI


【7月10日 AFP】ウルグアイのホセ・ムヒカ(Jose Mujica)大統領(79)は9日、AFPのインタビューに応じ、同国で年末に予定されていたマリフアナの販売開始を、来年まで延期する考えを明らかにした。販売を認める新法の施行に「実務上の困難」が生じたためという。

 麻薬取引の撲滅に向けた闘いに打つ手をなくしつつある状況にいら立った同国政府は昨年12月、大胆な対応策として、マリフアナとその派生物の市場を政府が全面的に管理した上で使用を認めることを、世界で初めて決定。マリフアナの栽培から販売まで、供給プロセスの全てを政府の管理下に置く計画だが、国連(UN)の国際麻薬統制委員会(International Narcotics Control Board、INCB)からは「国際条約違反」との批判も出ている。(c)AFP/Ana Inés CIBILS, Maria Lorente