宇宙最大の恒星に死期迫る、天文学者ら発表

10月17日 10:23


欧州南天天文台(ESO)の超大型探査望遠鏡(VST)が捉えた超星団「Westerlund 1」。これまで知られている恒星の中で最も大きいとされる「W26」はこの超星団の中に位置する(2013年10月14日提供)。(c)AFP/ESO


【10月17日 AFP】これまで知られている恒星の中で最も大きいとされる「W26」の寿命が近づきつつあり、最終的には爆発するだろうとの論文が、16日に英国王立天文学会誌(Monthly Notices of the Royal Astronomical Society、MNRAS)で発表された。

 天文学チームは、チリにある欧州南天天文台(European Southern Observatory、ESO)の望遠鏡を用いた観測で、W26に死期が迫っている兆候を確認したとしている。

 1998年に最初に観測されたW26は、さいだん座の方角、約1万6000光年の距離にある。直径は太陽の約3000倍で、英国王立天文学会(Royal Astronomical Society、RAS)によると、これまで観測された恒星の中では最も大きい。

 W26は、その巨大さと短命さで定義される「赤色超巨星」に分類される。赤色超巨星は、核燃料を使い果たして超新星爆発を起こすまでの寿命は通常、数百万年以下とされている。

 論文によると、W26は不安定化し、外側の層が流出していることが分かった。これは、この星の寿命が近づいていることを示す主要な証拠だという。(c)AFP