【10月14日 AFP】男子テニス、上海マスターズ(2013 Shanghai Rolex Masters)は13日、シングルス決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が6-1、3-6、7-6で第6シードのファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)を下して大会2連覇を果たした。
ジョコビッチは激闘の末にデルポトロの挑戦を退け、中国での連勝を20に伸ばした。
ジョコビッチが一方的な展開で第1セットを獲得した時には、試合はすぐさま決着するかに見えたが、準決勝でラファエル・ナダル(Rafael Nadal)を攻略したデルポトロがそこから強烈な反撃を見せ、勝負は第3セットのタイブレークに持ち込まれた。
それでも、ジョコビッチは精神力の強さを見せてこのタイブレークを制し、2時間半以上に及んだ試合に勝利して、今季5勝目を挙げた。
この勝利でジョコビッチは、年末のランキングでナダルから1位を奪い返す可能性をわずかに残している。
準決勝でナダルに完勝し、自信を持ってジョコビッチとの決勝に臨んだデルポトロだったが、さわやかな気候の旗忠テニスセンター(Qizhong Tennis Center)で序盤は劣勢を強いられた。
26歳のジョコビッチがブレークを2つ奪ってこのセットの主導権を完全に握り、自らのペースでプレーする中で、デルポトロはナダルを粉砕した強打のストロークを出すことができなかった。
大歓声の中での屈辱的なベーグルだけは免れたデルポトロだったが、積極的かつ冷静なプレーを見せるジョコビッチを止めることができず、第1セットを奪われた。
しかし、前週に楽天ジャパンオープン(Rakuten Japan Open Tennis Championships 2013)を制しているデルポトロは、第2セットに入るとナダルを破った時の状態を取り戻して盛り返し、バランスを崩し始めたジョコビッチから、最初のチャンスでブレークを奪った。
ジョコビッチは第7ゲームに絶好の反撃のチャンスを作り出し、ブレークポイントを3つ握ったが、全米オープン制覇の経験があるデルポトロはそこからポイントを重ねて自身のゲームをキープし、セットカウントをタイに戻した。
第3セットは両者ともにブレークのチャンスを手にしたが、試合がクライマックスへ向かう中でより大きな重圧にさらされたのはデルポトロだった。サーブに苦しんだデルポトロは、第10ゲームではマッチポイントを2つ握られながら何とか凌いだ。
そして迎えたタイブレーク、ジョコビッチは4-2と先行すると、最後はバックハンドのウィナーをダウンザラインに決め、勝利をつかみ取った。(c)AFP/John WEAVER