スンニ派モスクで車爆弾が連続爆発、42人死亡 レバノン北部

08月24日 07:52


レバノン北部トリポリ(Tripoli)のイスラム教スンニ(Sunni)派モスク(礼拝所)の外で起きた爆発の現場から立ち上る煙(2013年8月23日撮影)。(c)AFP/IBRAHIM CHALHOUB


【8月24日 AFP】レバノン北部トリポリ(Tripoli)で23日午後、2か所のイスラム教スンニ(Sunni)派モスク(礼拝所)の外で自動車爆弾が爆発し、42人が死亡、数百人が負傷した。当局が伝えた。レバノンで1975~90年まで続いた内戦以降で最多の死者を出した攻撃となった。  同市では、内戦が続くシリアの反体制派を支持するスンニ派と、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権側を支持するアラウィ(Alawite)派の衝突が頻発しており、死者も多数出ている。同国では1週間前、アサド政権を支援するシーア派組織ヒズボラ(Hezbollah)が首都ベイルート(Beirut)に持つ拠点で自動車爆弾攻撃が起きたばかり。トリポリでの攻撃は、同大統領支持派と敵対派の緊張をいっそう強める恐れがある。  23日の最初の爆発は、市中心部のモスクで起きた。地元テレビが放映した防犯カメラの映像では、モスク内の床に座って説教を聞いていた信者たちが、爆発が起きて恐怖に逃げまどう様子が写っていた。  2番目の爆発はその数分後、2キロ離れたモスクの外で起きた。 AFP特派員は、モスク近くで多くの焼け焦げた遺体とともに5人の子供の遺体が運びだされるのを見た。数百人の怒った人々がモスク周辺に集まり、ヒズボラとシリア政権を罵る叫び声を上げていた。(c)AFP/Omar Ibrahim