四肢失った仏男性、泳いでベーリング海峡渡る 五大陸横断を達成

08月20日 11:42


ベーリング海峡(Bering Strait)を泳いで渡りきり、歓喜するフィリップ・クロワゾン(Philippe Croizon)さん(右)と、同行したアルノー・シャセリー(Arnaud Chassery)さん(2012年8月18日撮影)。(c)AFP/PATRICK FILLEUX


【8月20日 AFP】事故で両手両足を失ったフランス人男性、フィリップ・クロワゾン(Philippe Croizon)さん(44)が17日、ベーリング海峡(Bering Strait)に浮かぶアメリカ側の島からアジア側の島へと泳いで横断した。クロワゾンさんの「世界5大陸を泳いで渡る」という目標は、これで完遂された。  クロワゾンさんは1時間20分をかけ、米国のリトル・ダイオミード(Little Diomede)島からロシアのビッグ・ダイオミード(Big Diomede)までの約4キロを、低い水温と早い流れの中で泳いだ。クロワゾンさんの横断水泳には、長距離水泳選手アルノー・シャセリー(Arnaud Chassery)さん(35)が同行した。 「強い海流と4度ほどの水温の中を泳ぐのは、人生で最も厳しい遠泳になった」と、5大陸横断を達成したクロワゾンさんは、感動に胸をつまらせながらAFPに語った。 「われわれは達成したんだ」  5月以降、クロワゾンさんはシャセリーさんとともに大陸をまたぐ3海峡を横断。今回の横断が最後の挑戦だった。  パプアニューギニア(オセアニア)からインドネシア(アジア)へと泳いで渡った2人は、次にエジプトの紅海(アフリカ)からヨルダン(アジア)へと泳ぎ、そしてスペイン(ヨーロッパ)とモロッコ(アフリカ)との間を泳ぎきっていた。  クロワゾンさんは1994年、屋根上のテレビアンテナを取り外そうとした際に感電事故に遭い、四肢の切断を余儀なくされた。今回の達成についてクロワゾンさんは、体の不自由な人々を勇気づけるメッセージだと語った。 「私はみんなにこう伝えたい。『すべてが可能なんだ。自分の限界を超えようという意志さえあれば、すべてが達成可能なんだ』」 (c)AFP