「鉄の女」が拾ったレーガン大統領の落書き

03月20日 15:49


米ワシントンD.C.(Washington D.C.)のホワイトハウス(White House)、大統領執務室(Oval Office)外のテラスで写真撮影に応じるマーガレット・サッチャー(Margaret Thatcher)英首相(当時)とロナルド・レーガン(Ronald Reagan)米大統領(当時、1987年7月17日撮影)。(c)AFP/Mike SARGENT


【3月20日 AFP】「鉄の女」と呼ばれた英国のマーガレット・サッチャー(Margaret Thatcher)元首相が、30年以上前のG7サミットで、ロナルド・レーガン(Ronald Reagan)米大統領(当時)の描いた落書きを拾っていたことが明らかになった。  本人からこの話を聞いたことがある、マーガレット・サッチャー財団(Margaret Thatcher Foundation)の歴史家クリス・コリンズ(Chris Collins)氏によると、サッチャー氏は、1981年にカナダで開かれたG7サミットでレーガン大統領が落書きをしているのを見つけ、描いてる絵を持ち帰ることにしたという。 「サッチャー首相はレーガン大統領が会議中に落書きをしているのを見つけた。レーガン氏は当然なんの価値もないと考えて、落書きを置いて去った。サッチャー首相は面白い絵だと思って手に取った」  紙には、5つの頭部と目、男性の胴体の絵が青いインクで描かれていた。描かれたキャラクターはトリルビーハットをかぶり、パイプをくゆらせている。別のキャラクターはふさふさのひげをたくわえていた。  サッチャー首相は、この落書きの右下に「オタワ(Ottawa)会議でのロナルド・レーガンの『落書き』」との題を書き込んでいる。  この絵は、17日に公開されたサッチャー氏の私的文書コレクションに含まれていた。同氏は1979年から90年まで英首相を務めた。  レーガン大統領とサッチャー首相は、反共産主義と自由市場への信念を分かち合い、在任中に固い友情を築いた。(c)AFP