【11月29日 senken h】前号のセレクトショップバイヤーズ賞でも「トレンドを超えた不朽の傑作ブランド」にランクインしたメンズウエア「フランク リーダー(FRANK LEDER)」。トラディショナルな服作りを貫き、スタンスを変えないこのブランドが、クラシックやビンテージテイスト全盛の今、改めて魅力を放つ。 ドイツ出身のデザイナー、フランク・リーダーが自身の名を冠したブランドをスタートしたのは2000年。英国セントラル・セントマーチン美術大学在学中に発表したコレクションが、審査員として来場したモード界のトップデザイナーたちから賞賛を受けた。以来、温故知新なメンズウエア作り続ける彼が表現するのは、まだ洋服が工業製品として今ほど画一化されていなかった時代、そしてファッションアイテムとしての華やかさよりも純朴な使いやすさが求められた時代の機能美だ。多くのモデルが、珍しい欧州のビンテージの生地を使って作られる。糸作りの機械や生地を作る織機などが発達していなかった20世紀前半〜中盤。当時の毛羽立った糸や織りの粗い生地は、粗野さと温もりの両方の風合いを醸し出す。パターンは、往年のミリタリーやワークウエアのディテールがいっぱいだ。移り変わるトレンドよりも、機能美というダンディズムをめざすようなフォルムの服たちだ。 今秋冬は、南東ポーランドにかつて存在した町「ガウリツィア」がテーマ。当時の農夫や職人の服から着想した、ワークパンツやワークコート、ラペルドジャケットなどが、かつてのごわごわとしたツイーディッシュな生地で並ぶ。12年春夏は、その地方の人々が米国へと移住の旅をする途上がテーマ。当時の船旅から着想したビンテージマリンスタイルなどで、現代のファッションの気分を押さえながら、古今の魅力を浮かび上がらせるフランク リーダーらしいコレクションだ。(c)senken h 【関連情報】 ◆フランク リーダー 公式サイト ◆特集:senken h 117