タイ洪水、バンコク市内に迫る 28日から大潮

10月24日 15:26


米航空宇宙局(NASA)の地球観測衛星に搭載された「中分解能撮像分光放射計(Moderate Resolution Imaging Spectroradiometer、MODIS)」が撮影したタイ・バンコク(Bangkok)の中心部。左は2008年11月12日撮影の画像、右は2011年10月19日撮影の画像。市北部に洪水が迫っている様子が映されている(2011年10月22日提供)。(c)AFP/NASA


【10月24日 AFP】タイの洪水が首都バンコク(Bangkok)に迫るなか、数百万人の市民は24日、不安な面持ちで対策を急いでいる。  バンコク都庁(BMA)は23日夜、大量の水が海抜の低い同市に押し寄せ、市中心部のすぐ北側の地区など市内6地区に迫っていると発表した。これらの6地区に住む「命や財産に危険が及ぶ可能性のある」住民に対し、緊急避難を呼び掛けている。対象となっている地区には、週末の巨大市場が観光客に人気のチャトチャック(Chatujak)地区や、現在避難所となっているバンコク第2の空港があるドンムアン(Don Mueang)地区などが含まれる。  迫り来る洪水に備えた買占めでスーパーの棚からは商品が消えており、タイ政府は23日、対策として配給所をバンコクに設置すると発表。また、25日の閣議で、被災工場の再開に向けた財政支援や税制優遇措置などを協議する方針を示した。  3か月にわたってモンスーンの豪雨に見舞われているタイでは、洪水による死者が350人を超え、900万人の住宅や生活に被害が出ている。バンコク市内はこれまで大半の地区で浸水を免れていた。  政府は、水門を開いて大量の水を川や運河沿いに海へ流そうと試みているが、これには高いリスクも伴う。インラック・シナワット(Yingluck Shinawatra)首相は23日、記者団に対し「制御できない要素が複数ある。水は2方向から来ている」と述べた。  バンコクでは、10月28日~30日に大潮を迎え、海からチャオプラヤ(Chao Phraya)川に入り込む水が北から流れてきた洪水とぶつかる。インラック首相は、バンコク市内でも最悪の場合深さ1メートルほどの浸水被害が起きると指摘。洪水が完全に引くまでには6週間かかる可能性もあると警告している。(c)AFP