日立など、脳活動の測定装置を開発

09月14日 20:40


日立(Hitachi)と東北大(Tohoku University)などが開発した脳内の血液量をリアルタイム測定できるヘッドセット型装置を装着した日立のエンジニア、荻野武(Takeshi Ogino)氏(2011年9月14日撮影)。(c)AFP/Yoshikazu TSUNO


【9月14日 AFP】日立製作所(Hitachi)と東北大(Tohoku University)などは14日、脳内の活動を測定できるヘッドセット型装置を開発したと発表した。学業成績の向上や、スポーツ分野での活用が期待できるという。  この装置は頭部に装着するワイヤレスの軽量ヘッドセットで、近赤外光を使用し、脳の活動状況を示す指標となる脳内の血液量の変化を正確に計測する。  最大20人を同時に測定してデータをスクリーン上にリアルタイムで表示できるので、例えばひとつのスポーツチーム全員のデータを同時にモニタリングできる。日立によると、現在のところ商品化の計画はない。  開発チームのリーダー、東北大の川島隆太(Ryuta Kawashima)教授によると、これまでの認知能力の研究には、暗いチューブの中に横になってもらった被験者の頭部を固定するなど、非常に人工的な環境が必要だった。しかしこの新装置によって、複雑な社会状況に脳が反応する実生活に近い環境の中で脳内血液量の測定が可能になる。  任天堂(Nintendo)の携帯ゲーム機の大ヒットソフト「脳を鍛える大人のDSトレーニング」の監修でも知られる川島教授はサッカーを例にあげ、状況に応じて選手が判断を下す際の脳の活動を調べれば、チーム全体のパフォーマンス向上につながる可能性があると指摘する。また、学校の授業中に生徒が集中している時や、アイデアを考えつく時の脳の活動を研究することによって、経験の浅い教員の指導力向上にも役立てられるかもしれないという。(c)AFP