スウォッチ・グループ、24.5%増益 6月中間決算
08月03日 17:29
スイス・バーゼル(Basel)で開かれる高級時計・宝飾品の見本市「バーゼルワールド(Baselworld)」に出展した「スウォッチ・グループ(Swatch Group)」のブース(2010年3月17日撮影)。(c)AFP/FABRICE COFFRINI
【8月3日 AFP】スイスの時計大手スウォッチ・グループ(Swatch Group)が28日に発表した2011年6月中間決算は、売上高が前年同期比11.4%増の33億6200万フラン(約3384億円)、純利益は前年比24.5%増の5億7900万スイスフラン(約583億円)と、共に過去最高を記録しての増収増益となった。 スウォッチでは「上半期の売上動向や業績傾向は7月も堅調で、下半期も好調が期待できる」との見通しを示している。 3月の東日本大震災や欧州債務危機により日本や欧州市場での売り上げは低調だったが、「グループが展開する他の地域の売り上げで十分に埋め合わせることができた」という。中でも時計宝飾ブランド部門の売上高は13.3%増だった。 自社グループだけでなく他社の時計のムーブメントや部品も製作している製造部門の売上高も、28.4%増を記録した。スウォッチでは「受注限度いっぱいで、この部門の下半期も堅調な推移が期待できる」とみている。 こうした明るい展望材料がそろう一方でスウォッチでは、スイスフラン高がグループの売上増と純利益に与える「マイナス影響が今よりも広がる」可能性を認めている。前年レートで換算すると、スイスフラン高による2011年上半期の損失額は3億8700万フラン(約382億円)となっている。 スウォッチ・グループは、プラスチック製時計で知られる「スウォッチ」を筆頭に「ブレゲ(Breguet)」や「オメガ(OMEGA)」「ブランパン(Blancpain)」といったブランドを傘下に持つ。(c)AFP 【関連情報】 ◆時計&宝飾品見本市「バーゼルワールド2011」、震災や中東情勢の影響に懸念 ◆ついに携帯電話と融合、進化する時計たち