ハッカー集団「アノニマス」が捜査当局に挑戦状、NATO機密データ盗む
07月22日 12:38
パリ(Paris)で開校した初の公式ハッカー学校「Zi HackAdemy」で、同校のシンボルマークのがい骨が胸にプリントされたTシャツ(2002年1月22日撮影、本文とは関係ありません)。(c)AFP/ JOEL SAGET
【7月22日 AFP】国際的ハッカー集団「アノニマス(Anonymous)」は21日、北大西洋条約機構(NATO)のコンピューターから機密データを盗み出したと豪語するとともに捜査当局の摘発に挑戦するメッセージを、米マイクロブログのツイッター(Twitter)に投稿した。 アノニマスとアノニマスから分裂したハッカー集団「ラルズ・セキュリティー(Lulz Security)」を名乗る集団は、「AnonymousIRC」のアカウント名で「われわれは、もう恐れない。逮捕すると脅しても無駄だ。お前たちにはわれわれを止める手段は全くない」などと主張。NATOのコンピューターからデータ1ギガバイトを「略奪」したと述べ、「これを戦争と呼んでも構わない。お前たちの軍艦など笑い飛ばしてやる」と宣戦布告している。入手したと主張する機密データの内容については、機密性が高すぎるとの判断からか公表していない。 米当局は19日、アノニマスが犯行声明を出したオンライン決済サービス「ペイパル(PayPal)」ウェブサイトへの攻撃に関与したとされる14人を含む16人をサイバー犯罪で逮捕した。また英国で1人、オランダで4人が逮捕されている。(c)AFP/Glenn Chapman