イエメン反体制勢力、サレハ大統領の帰国阻止を誓う

06月06日 13:50


イエメンの首都サヌア(Sanaa)で、アリ・アブドラ・サレハ(Ali Abdullah Saleh)大統領の出国を政権の終わりだとして喜ぶ、反体制勢力支持の政府軍兵士(2011年6月5日撮影)。(c)AFP/AHMAD GHARABLI


【6月6日 AFP】イエメンの反体制派は5日、砲撃で負傷しサウジアラビアの病院で手術を受けるため出国したアリ・アブドラ・サレハ(Ali Abdullah Saleh)大統領(69)の帰国を断固阻止する方針を強調した。  イエメン各地の通りはサレハ大統領の出国を喜ぶ市民であふれ、反体制勢力のモハメド・カフタン(Mohammed Qahtan)報道官は、大統領出国について「暴君による腐敗政権の終焉(しゅうえん)の始まりだ」と評した。  一方、与党・国民全体会議(General People's Congress、GPC)の報道官は、サウジアラビアのテレビ局アルアラビーヤ(Al-Arabiya)に対し、「大統領は数日以内に帰国する」と発言。また、サウジアラビア高官もAFPの取材に、サレハ大統領が5日に2回の手術を受け、2週間ほど経過を見た上でイエメンに帰国すると語っており、イエメンの実権を誰が握るのかは、いまだ不透明な情勢だ。  こうしたなか、サレハ政権と武装闘争を続けていたサーディク・アフマル(Sadiq al-Ahmar)師率いる有力部族は5日、アフマル師がサレハ政権のアブドラボ・マンスール・ハディ(Abdrabuh Mansur Hadi)副大統領からの条件付き停戦要請に応じたと発表した。(c)AFP/Hammoud Mounassar 【関連記事】イエメン大統領、サウジアラビアの病院へ搬送