【10月12日 senken h】ファッションやスイーツなど「おしゃれな街」として全国から注目を集める神戸。港町として開かれたこの街には、西洋文化が垣間見られ、さらに自然が溶け込み、独特な街の雰囲気を醸し出す。それは、ここで生活する人々に影響を与え、「神戸に対する熱いこだわり」がカタチとなって発信されている。今秋各地でさまざまなイベントも開催される。そんなこの街の魅力を神戸にいる人から聞いた。 1.神戸に携わる人に聞く、その魅力 ■宝物探しをする気分で散策できる/アトリエアルジェント 兼 乙仲通りまちづくりコンベンション 代表 山本公平 元町からほど近いにも関わらず静かな環境が気に入って、アトリエを持ち、後にショールームも併設しました。ビルの中に事務所やショップが混在し、ショップのオーナーたちも個性的で面白い店が多い。普通ショップと言えば路面ですが、ここでは、2、3階やさらには4階にもあったりと、宝探し気分で店を探せる感覚があります。そんな独特の景観、空気感をこれからも、と代表を引き受けました。西のハーバーランドから元町を結ぶ1km余りの通りが、訪れる人をロマンチックな気分にさせる所へと時間をかけて作っていければと思います。 ■ エリアごとで雰囲気の違う街/トリトン 代表 松岡賢太郎 海と山の青と緑がはっきりした色のある街で色づかいは独特、というのはアートディレクターとして感じること。だが街の魅力となると、他のオーナーたちとも話しても、はっきりしない。ただ、エリアごとに雰囲気が異なるのは面白いなと感じます。8月にさまざまなエリアの特色あるショップが集まり「Sea & Mountain」を発足しました。神戸の中から発信するメディアを発行し、その中には共通のバッグをつけています。これを持って各店を回遊するなどムーブメントが波及すれば、また街が面白くなるはずです。 ■ 神戸を思うショップや企業が多い/ぜんまい スタッフ 高木希尉(まれい) 昔からたくさんの西洋文化が入り、アレンジして発信するのが得意な土壌。仕事で東京で暮らした時に分かったのは、そんな土壌があるから流行が生まれやすく、生みやすいのだということです。また神戸の企業やショップは自分の利益を追求するだけでなく、神戸のことを考え、思いをもっているところが多い。山から見た海、海から見た山とその両方が見渡せる感じが好きです。新幹線の駅から歩いて15分で自然を体感できる所があるなど、都市に自然がとけ込んでいるのも魅力です。 ■ テーマを持って何度でも訪れたくなる/ドリームアンドモア 広報 兼 ドラフト! 事務局 高尾仁子 学生の頃から遊びに来ていた大好きな街です。ここで仕事をし始めて感じるのは、神戸のブランドであること、ショップであることにプライドを持って発信する、人の思いの強さがあることです。だから、何か新しいことを始める時も、普段はライバル同士でも、一緒に考えようと動くことができる。ショップで働く人にも同じように神戸に対する思いがあって、それが接客にも現れて、街の魅力になっているのでは。歴史的な建造物や自然も身近にあり、スイーツやお買い物だけなく、いろいろなテーマを持って何度でも訪れたくなる所です。 2. この人に会いたい! おすすめショップ店長 ■ mousses オーナー兼店長 藤原麻里子 <店長歴4年> 着こなしワンポイント>こびない服。普通っぽいものでもかっこ良さや面白さのあるもの。 趣味>ショッピング。洋服だけでなく、最近は器も揃えています。 店のこだわり>小さなブランドでも面白いと思える、国内外のものを30ブランドほどセレクトしています。同年代女性が着られる服がないとの声に応えて、上質で価格が抑えられているもの。 この秋のイチオシ>ざっくりとしたケープやガウンタイプのニットのほか、ツイードやフェルト素材の布帛のコート。 ■ 帽子店mature メーカー兼店長 香山由希 <店長歴6年> 着こなしワンポイント>キチンとするところと崩すところのバランス感を重視。帽子を最初に選んでコーディネートするところも。 趣味>ビオワインで、とくにフランス産を飲むこと。ビオはモノ作りに共通点があって面白い。 店のこだわり>オリジナルが3割でセレクトが7割。普段のシーンでも使える、かぶりやすさや形でセレクト。9月には2店目を開きます。 この秋のイチオシ>オリジナルのスカーフキャスケット。上質で温かみのある素材使いでキャスケット風にしてマリンぽい雰囲気で。 ■ Bshopミント神戸店 店長 宮崎敦 <店長歴2年> 着こなしワンポイント>定番アイテムが好き。一つお気に入りのものを身に着けて、他のアイテムをコーディネートしていきます。 趣味>最近、パソコン(Mac)を購入。あれこれいじって遊んでいます。 店のこだわり>同じ神戸の旧居留地にある3つの店舗を一つに集めた複合店。駅前にある立地も含めて、Bshopの入門編という感じです。 この秋のイチオシ>ニットに力を入れています。英国のフィッシャーマンズセーターのように素朴なものが多く揃います。 ■ アーバンリサーチ三宮店店長 辻真由美 <店長歴4年> 着こなしワンポイント>シンプル・イズ・ベスト。黒ばかりを着ていましたが、最近は柔らかな色を意識することも。 趣味>海外ドラマをDVDで見ること。 店のこだわり>1フロアにメンズ、レディスが揃っているので、カップルや家族連れにもぴったり。靴の専用コーナーがあるのはここだけ。 この秋のイチオシ>レディスは、どこかにミリタリーの要素を取り入れて女らしく。メンズは「モダンノマド」をテーマに、リラックスしたウエアリング。(c)senken h 【関連情報】 ◆汐の香りと緑の薫り、伝えたい魅力にあふれるまち、神戸へようこそ(2)(3) ◆特集:senken h 107