ジョン・レノンの手紙、34年ぶりに受取人の元へ

08月17日 11:35


妻オノ・ヨーコ(Yoko Ono)との共同映画作品『Apotheosis』と『The Flu』を上映したフランスのカンヌ映画祭で撮影に応じるジョン・レノン(John Lennon 、1971年5月17日撮影)。(c)AFP


【8月17日 AFP】成功や富が自分の作曲をダメにしてしまうのではないかと恐れた英国のフォーク歌手にジョン・レノン(John Lennon)が書いた励ましの手紙が、34年ぶりに本人の手元に届いていた。この歌手が16日、手紙の中身とともに明らかにした。  1971年、スティーブ・ティルストン(Steve Tilston)さんが21歳のとき、レノンは雑誌「ジグザグ(ZigZag)」でティルストンさんのインタビューを読んだ。  ビートルズ(The Beatles)が解散してわずか数か月後だった当時、レノンはティルストンさんに、心で感じるものは変わらないから裕福になることを恐れる必要はないと元気づける直筆の手紙を送った。レノンと妻オノ・ヨーコ(Yoko Ono)の署名入りで。 ■34年間届かなかった手紙  レノンはその手紙をティルストンさんとインタビューを行った記者に送ったが、何らかの理由でティルストンさんには届かなかった。  ティルストンさんが初めて、その手紙の存在を知ったのは2005年。米国人の収集家が7000ポンド(約93万円)の予想落札額を付けたその手紙が本物かどうか確かめたいと連絡をしてきたときだった。レノンが射殺されてから25年が過ぎていた。  60歳になったティルストンさんは「手紙にはレノンの自宅の電話番号も書かれていたのに、本当に悔しい。ばかげているのはわかるが、時が経つにつれて電話したいと思うようになった」と話したが、手紙が自分に渡されず売買されたことには怒りを感じたという。 ■「裕福になっても心は同じ」  レノンの手紙にはこう書かれていた。 「裕福になることはあなたの考え方を変えるものではない。唯一の違いは、お金や食べるもの、住む所に悩まなくてもよくなるということだ。でも感情や人との関係などはすべて他の人と同じ。私もお金持ちになったり貧乏になったりしているし、ヨーコも同じ。だからそんなことを心配する必要はない」  レノンの言葉は届かなかったが、ティルストンさんはこれまで20枚以上のアルバムを発売し活動を続けてきた。来月にはデビュー40周年記念のコンサートを行う。(c)AFP