【8月5日 senken h】世界でも群を抜く技術力から生まれる日本の合繊素材。そのなかでも、パリ・ミラノコレクションを飾り、ヨーロッパの名だたる一流メゾンから引っ張りだこなのが、天池合繊のオリジナル素材「天女の羽衣」。髪の毛の5分の1という超極細糸を独自の技術で織り上げたこの布は、世界一と言われるほど薄くて軽い。触れているのを忘れるほどの軽さと柔らかさ、空気に溶けこみそうな透明感。そして、水をイメージさせる光沢——息をのむような美しさだ。 8月4日から日本橋三越本店で開催される「ジャパンクリエーションウィーク」では、これまで一般ではほとんど手にする機会がなかった天女の羽衣を用いて、世界で活躍する日本人デザイナーが作品をクリエート。部分使いで新鮮な表情に仕上げたワンピースや、素材の魅力を流れるようなドレープで引き出したスカート、迷彩柄プリントの天女の羽衣を使った個性的なコートなど、多彩なラインアップとなっている。 世界に誇れる日本の素材と日本のデザイナーの感性。2つの世界が響き合い生まれた美しい洋服は、一生の宝物になるはずだ。 ■ 「シアタープロダクツ(THEATRE PRODUCTS)」 デザイナー 武内 昭さん、中西 妙佳さん 見たことのない動きをする生地、というのが「天女の羽衣」の最初の印象。作る中で、素材の持つ重さと、洋服のデザインの関係を考えさせられました。作品は、柔らかく重なるギャザーフリルと丸みのあるフォルムの女性らしいワンピースに仕立てました。マットで重みのあるニット地と組み合わせて部分的に使用し、素材の特徴を際立たせています。繊維メーカー、百貨店、デザイナーが相乗的に力を発揮できる、有意義な取り組みになりました。 ■ 「ソマルタ(SOMARTA)」 デザイナー 廣川玉枝さん まるで空気のような軽さと、薄羽根のような繊細さがとても魅力的な「天女の羽衣」は、今まで扱ったことがなく、一度は使ってみたい生地でした。繊細な生地なので縫製にも気配りが必要で、かたちを決める途中でもいろいろと試行錯誤しました。フォルムをかっちり作るよりも布本来の軽さや質感の美しさを表現したいと思い、最終形では縫う箇所を少なくし、人が着たときの素材の動きに重きをおいてデザインしました。 ■ 「ゼチア(zechia)」 デザイナー LICA&NAKAさん きれいだけど、とにかく薄いので服にしにくいという印象がありましたが、意外にカジュアルなデザインにもはまって、さまざまな表情や作りが出来る素材だと感じました。超薄くて、しなやか、やさしい光が「天女の羽衣」の魅力です。今回の作品については、高級なエレガンス素材をカジュアルに、カジュアルだけど品のある表情に。やりがいのある素材で、楽しませて頂きました。(コメント/LICAさん) (vol.2に続く)(c)senken h / text:加藤陽美 【詳細情報】 ■ジャパン クリエーション ウィーク 期間:2010年8月4~17日 10:00~19:00(本館・新館の地階~3階は20:00まで) 会場:日本橋三越本店 本館・新館 各階 (東京都中央区日本橋室町1の4の1) TEL:03・3241・3311(大代) ■進化するニッポンの繊維〜「天女の羽衣×Japanese Designers」 8月4~10日 本館1階 中央ホール 参加ブランド:アバティ、イントゥーカ、ウジョー、ヴ ゼット、カミシマ チナミ、シアタープロダクツ、システレ、ジェイエイチ、ゼチア、ソマルタ、タケオニシダ、ミュズレ、ユキコハナイ URL http://www.mitsukoshi.co.jp 【関連情報】 ◆日本の素材×デザイナーが生む、美しき服/日本橋三越本店「ジャパン クリエーション ウィーク」(2) ◆特集:senken h 105 ◆三越 公式サイト