若い留学生が陥りやすい危険に警鐘、大学などが調査 カナダ

07月14日 15:51


カナダ・バンクーバー(Vancouver)のブリティッシュコロンビア大学(University of British Columbia)でフリスビーに興じる学生たち(2009年2月8日撮影、本文とは関係ありません)。(c)AFP/DON EMMERT


【7月14日 AFP】語学学校や高校で学ぶため、親元を離れてカナダに留学した10代の若者は、カナダ国内の同世代の若者にくらべて薬物に手を出したり性的な問題に陥ったりする割合が高いとの調査結果が、13日、医学誌「Canadian Journal of Public Health」に掲載された。  英語を学びたい外国人にとってカナダは人気の留学先だ。特に中国、韓国、日本などの東アジアから毎年、数千人規模の10代の若者が、カナダに留学している。  ブリティッシュコロンビア大学(University of British Columbia)と非営利団体マクレアリー・センター・ソサエティ(McCreary Centre Society)が、ブリティッシュコロンビア(British Columbia)州でグレード7~グレード12(中学1年~高校3年に相当)の3万500人を対象に行われた2003年の調査で得られたデータから、東アジアからの留学生約3000人分のデータを抽出して分析したところ、次のような結果が得られた。 - ホームステイ留学生がコカインに手を出す確率は、同世代生徒の2~6倍。 - ホームステイ留学生が性的関心を持つ確率は、他の生徒の2倍。実際に性体験に至った留学生は25%で、移民生徒の9%、カナダ人生徒の12%よりも高い。 - ホームステイ留学生の課外活動参加率は低い。また調査の前月に学校をさぼったことがあると答えたのは留学生で半数をやや超えたが、それ以外の生徒では25%だった。  また、ホームステイをしている女子生徒が性的虐待を受けている割合も、予想以上に高かったという。  カナダで語学学校や公立の中・高等学校に通う10代の留学生たちは、カナダ人家庭にホームステイする場合が多く、産業規模としてはブリティッシュコロンビア州だけでも、毎年6000万カナダドル(約52億円)に達しているという。  一方、ホームステイ先の家庭に関する法的規制は整備されていない。このためホームステイ先の親たちは未成年の養育に関する法的義務は負っていない。  研究者らは、単身カナダで学ぶ未成年留学生を保護する制度の整備や留学産業の監視をカナダ政府に求めている。(c)AFP/Deborah Jones