地元サッカーチームの試合観戦で発覚、脱税容疑者を逮捕 イタリア
06月01日 16:20
イタリア・フィレンツェ(Florence)で行われた、サッカーUEFA杯2007-08(UEFA Cup 2007-08)・準決勝、フィオレンティーナ(Fiorentina)vsグラスゴー・レンジャーズ(Glasgow Rangers)でフィオレンティーナの旗を振るファン(2008年5月1日撮影。資料写真)。(c)AFP/Andreas Solaro
【6月1日 AFP】イタリア・フィレンツェ(Florence)で、脱税容疑がかけられていたイタリア人企業家が逮捕された。同国の財務警察(GDF)が5月28日、明らかにした。スペインに住んでいるはずのこの企業家が逮捕されたのは、地元サッカーチーム「フィオレンティーナ(Fiorentina)」のファンを止めることができなかったからだ。 この男は公式にはスペイン在住としていたが、フィオレンティーナの試合で何度か目撃されていたという。財務警察の報道官はAFPに対し、「この男は、3年間にわたりフィオレンティーナの試合の年間チケットを購入していた」と語った。 さらに、フィレンツェ市内で何度か検問にかかり、罰金を命じられていたという。報道官はこの事実から「男がフィレンツェに住んでいたは明らかだ」と語った。 財務警察によると、携帯電話事業で財を成したこの企業家は、イタリア国内での納税を回避するため海外の虚偽の住所を申告した容疑がかけられているという。 この企業家の会社は、2004年以来、5億4000万ユーロ(約600億円)の売り上げがあり、1億3000万ユーロ(約145億円)以上を脱税したとされている。 当局は、企業家の所有するビル2棟と自動車1台を押収している。(c)AFP