「サイゴン陥落」の報道写真家ファネス氏、香港で死去
05月15日 18:28
香港の外国特派員協会に展示されている1975年のベトナム・サイゴン陥落を撮影したオランダ人の報道写真家ヒュー・ファネス(Hugh Van Es)氏の写真(2009年5月15日撮影)。(c)AFP/MIKE CLARKE
【5月15日 AFP】ベトナム戦争が終結した1975年の「サイゴン陥落」を写真に納めたオランダ人の報道写真家ヒュー・ファネス(Hugh Van Es)氏が15日、居住地の香港で死去した。67歳だった。仕事関係者によると、ファネス氏は、前週、脳出血で倒れ、意識を取り戻すことなく亡くなったという。 1941年7月6日、オランダで生まれのファネス氏は、伝説の戦場写真家ロバート・キャパ(Robert Capa)の写真展を見て、報道写真家になることを決意。1967年に香港経由でベトナムに向かった。 そこで1975年、サイゴン陥落時に米大使館の屋上から米軍のヘリコプターで脱出する米国人らの姿を撮影。この写真は、ベトナム戦争における米国の敗北を象徴する写真とり、ファネス氏の名を世界的に知らしめた。 この写真については、後に、撮影場所は米大使館ではなく、米中央情報局(Central Intelligence Agency、CIA)の職員が居住していたアパートの屋上だったことが明らかになっている。 ベトナム戦争終結後、ファネス氏は香港を拠点とし、ソ連のアフガニスタン侵攻、フィリピンのフェルディナンド・マルコス(Ferdinand Marcos)独裁政権を倒した市民革命など、数多くの歴史的瞬間をカメラに納めている。(c)AFP