高齢者のアスピリン服用、脳内に「微小出血」生じる可能性も 研究結果
04月16日 21:29
バイエル(Bayer)社のアスピリン(2006年6月7日撮影)。(c)AFP/BAYER
【4月16日 AFP】高齢者がアスピリンなどの抗凝血薬を服用すると、脳内に微小な出血を引き起こす可能性があるという研究結果が13日、米医学誌アーカイブス・オブ・ニューロロジー(Archives of Neurology)に発表された。 研究を行ったのは、オランダのエラスムスMC大学医学センター(Erasmus MC University Medical Center)。高齢の患者1062人(平均年齢70歳)を対象にMRI検査を行い、アスピリンやカルバサラートカルシウムといった抗抗凝血薬の服用者と非服用者を比較した。 するとまず、凝血薬服用者のほうが、脳内でほとんど分からないほどの微小出血による発作を起こしている傾向が高かった。また、アスピリンを多用する人では、脳内の微小出血と服用との関連性が特に顕著なことも明らかになった。 アスピリンは、高齢者の心臓病の治療または予防のためによく使用される。一方、脳内の微小出血は、高齢者に多い小血管性疾患の兆候でもあり、脳内の血管壁が弱くなったときに起こる。 研究チームは、脳内に微小出血があって抗凝血薬も服用している場合に、さらに危険な脳内出血のリスクが高まるかどうかについては、さらなる調査の必要があるとしている。 抗凝血薬による心臓病や脳卒中の治療・予防効果は、同薬による脳内出血のリスクをはるかに上回るものだが、研究チームでは、患者によっては「薬によってリスク対効果比は異なることがあり、そのため治療方法を変えざるをえない場合もある」と指摘している。(c)AFP