古代エジプトの女王とみられるミイラ、エジプト・カイロ郊外で発見
01月09日 03:35
エジプト考古最高評議会(Supreme Council of Antiquities、SCA)が公開した、エジプト・カイロ(Cairo)南郊のピラミッドで発見されたミイラのそばで発掘作業を進める、SCAのザヒ・ハワス(Zahi Hawass)事務局長(左)ら(2009年1月8日提供)。(c)AFP/SCA
【1月9日 AFP】エジプト・カイロ(Cairo)南郊のピラミッドのサルコファガス(石棺)から、古王国時代の紀元前2300年ごろに第6王朝を開いたテティ王(King Teti)の母親、シェシェティ女王(Queen Sesheshet)とみられるミイラが発見された。エジプト考古最高評議会(Supreme Council of Antiquities、SCA)のザヒ・ハワス(Zahi Hawass)事務局長が8日、明らかにした。 発見されたミイラは布にくるまれた状態で、長さ22メートル、幅4メートルの石室内から発見されたという。また、ハワス事務局長はこのサルコファガスは盗掘にあっているとの見方を示した。 ハワス事務局長はAFPに対し、「このピラミッドは崇拝の対象としてではなく、墓所として造られたものであることから、このミイラはシェシェティ女王であるとみられる」と語った。 発掘チームは、古代エジプト文字ヒエログリフが刻まれたコインや金の指輪なども発見したという。(c)AFP