ナチス没収のマチスの絵画、60年ぶり所有者の手に
11月28日 12:54
第二次世界大戦中に独ナチスに没収され、60年振りに元の所有者の正当な相続人に返還されることになったアンリ・マチス(Henri Matisse)の絵画
『「Le Mur rose, de l'hopital d'Ajaccio』(2008年11月27日撮影)。(c)AFP/PIERRE VERDY
【11月28日 AFP】第二次世界大戦中に独ナチスがユダヤ人から没収したフランス人画家アンリ・マチス(Henri Matisse)の絵画が27日、60年振りに元の所有者の相続人に返還された。 このマチスの絵画『Le Mur rose, de l'hopital d'Ajaccio』は1898年に描かれたもので、1914年、フランクフルト(Frankfurt)でユダヤ人が購入した。1932年、このユダヤ人が死亡したため、息子のHarry Fuld Jr.氏が相続したが、Fuld氏は1937年、絵画を残したままドイツから国外へ逃れた。 この絵画を1941年、ナチスが没収。1948年、ナチス親衛隊(SS)の将校だった人物の所有物から発見され、フランスで制作されたものであることを示す印が見つかったため、フランスのポンピドーセンター(Pompidou Centre)で長年保管されてきた。 その後、専門家による研究が行われ、Fuld氏の法的な相続人となっているイスラエルの医療団体「Magen David Adom」に返還されることになった。同団体の会長によれば、絵画はベルリンの美術館に展示されたあと、フランクフルトのFuld氏の生前の自宅に送られる。(c)AFP/Fabienne Faur