バンクーバー近郊に漂着する片足の謎、7本目見つかる

11月13日 17:25


カナダ・ブリティッシュコロンビア(British Columbia)州バンクーバー(Vancouver)の街並み(2008年3月11日撮影)。(c)AFP/BELGA/DIRK WAEM


【11月13日 AFP】カナダ西部ブリティッシュコロンビア(British Columbia)州バンクーバー(Vancouver)郊外のリッチモンド(Richmond)で11日、犬を散歩させていた女性が川沿いで切断された片足を発見した。同州や隣接する米ワシントン(Washington)州の沿岸部では、2007年8月以降、人間の片足が発見される事件が相次いでおり、これで7本目。殺人事件や航空機事故、船舶事故の可能性など、謎が深まっている。  地元警察によると、今回片足が発見された場所はフレイザー(Fraser)川。土手を犬の散歩中だった第1発見者の女性は、当初ハロウィーンで使われたパーティーグッズだと思ったが、本物だと気づいて通報したという。  片足が履いていたのは女性物のニュー・バランス(New Balance)のランニングシューズで、今年5月に発見された片足が履いていたものと同型とみられ、鑑識が調べているという。  目撃者は地元テレビ局CTVに対し、「(足は)満潮で打ち上げられていた」と話している。  バンクーバー周辺では前年8月以降、これまでに計6本の片足が発見されており、うち1組はDNA鑑定の結果、うつ状態で行方不明になっていた男性のものと判明したが、それ以外は身元がわかっていない。専門家は、事故被害者などの遺体の一部が、海流に乗って数千キロを漂流し流れ着いた可能性を指摘。足だけが発見されている点については、ランニングシューズが足を保護する役目を果たしていたためではないかと推測している。  この事件をめぐっては、今年6月、動物の足に靴下を履かせてランニングシューズに詰めた偽物が発見されるいたずらも起きている。(c)AFP