英画家フロイドが描いた貴重なベーコンの肖像画、9億6000万円で落札

10月20日 10:42


クリスティーズ(Christie's)のオークションに出品され、541万7250ポンド(約9億6000万円)で落札された、ルシアン・フロイド(Lucian Freud)によるフランシス・ベーコン(%%Francis Bacon%%)の肖像画(2008年10月14日撮影)。(c)AFP/Carl de Souza


【10月20日 AFP】英国の画家ルシアン・フロイド(Lucian Freud)が、親友であるアイルランド出身の画家フランシス・ベーコン(Francis Bacon)を描いた肖像画が19日、ロンドン(London)で開催されたクリスティーズ(Christie's)のオークションに出品され、541万7250ポンド(約9億6000万円)で落札された。  1956年から57年にかけて描かれたこの未完成の作品は、これまでほとんど公開されたことがなかった。フロイドはベーコンと膝をつき合わせて描いており、2人の友情を見て取ることができる。フロイドは1952年にも3か月かけてもう1点、ベーコンの肖像画を描いていたが、1988年にベルリン(Berlin)で開催されたフロイド回顧展の際に盗まれ、現在に至るまで発見されていない。  2人は1945年、もう1人の画家、グラハム・サザーランド(Graham Sutherland)のもとで出会い、友情を深めていった。ベーコンは1951年以降、フロイドの肖像画を数多く描いているが、フロイドは2回しかベーコンを描いていない。クリスティーズによれば、フロイドはベーコンから大きな影響を受け、人物画を描くようになったという。(c)AFP