カンダハルの警察本部で連続自爆テロ、アフガンで週末に事件相次ぐ

09月07日 21:33


アフガニスタン・ヘラート(Herat)州で発生した国際治安支援部隊(ISAF)のイタリア軍車両を狙った自爆テロ現場を警備するイタリア兵と、遠巻きに見る地元住民たち(2008年9月7日撮影)。(c)AFP/Reza SHIRMOHAMMADI


【9月7日 AFP】(写真追加)アフガニスタン南部の都市カンダハル(Kandahar)の警察本部で7日、2人の男が次々に自爆し、多数の死傷者が出た。  爆発音は市内の広い範囲で聞こえた。現場は事件直後に封鎖されたが、現場にいたAFPの記者は7-8台の救急車が現場から出て行くのを目撃した。  ハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領の実弟で、カンダハル州議会議長のアフマド・ワリ・カルザイ(Ahmad Wali Karzai)氏は、警察本部で2人の自爆テロ犯が連続して自爆したと述べ、これまでに8人が死亡し、23人が負傷したという情報があると述べた。  一方、警察幹部は30人あまりが負傷し、病院には2人の遺体があったと述べた。また 1人目の自爆犯は建物の外で自爆し、2人目は建物の中で自爆したことを明らかにした。  この事件に犯行声明は出ていないが、アフガニスタンで発生した自爆攻撃には同国の旧支配勢力タリバン(Taliban)が関与した例が多い。またカンダハルはタリバンの活動の拠点になっている。 ■週末に各地で自爆・戦闘が相次ぐ  カンダハルでの爆発の数時間前、同国西部のヘラート(Herat)州では、イタリア軍の車両に徒歩で近づいた男が自爆した。車両は破損し、男は死亡したがそれ以外の負傷者はなかった。  前日の6日には、物乞いの格好をしたタリバンの男がイランとの国境に近い同国南西部のザランジ(Zaranj)の政府施設内部で自爆し、州の司法職員2人を含む6人が死亡した。  また、米軍主導の多国籍軍はアフガニスタン国軍と共同で6日午後、同国東部のホースト(Khost)州のタリバンの過激な分派の拠点を攻撃し、戦闘員10人以上を殺害し、3人を拘束したと発表した。さらにアフガニスタンの警察は6日、南部のヘルマンド(Helmand)州で警察を襲撃したタリバンと戦闘になり10人の戦闘員が死亡したと発表した。(c)AFP/Nasrat Shoiab