R・ポランスキー監督の裁判描くドキュメンタリー、司法当局の要求で一部変更
06月10日 21:38
第61回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)の閉幕式でスピーチを行うロマン・ポランスキー(Roman Polanski)監督(2008年5月25日撮影)。(c)AFP/FRANCOIS GUILLOT
【6月10日 AFP】米ケーブルテレビ局HBOは9日、映画監督ロマン・ポランスキー(Roman Polanski、74)を描いたドキュメンタリーの一部を、米司法当局からの訂正要求を受け変更したと発表した。変更された部分は、ロサンゼルス(Los Angeles)地方裁判所の判事が言ったとされる発言だ。 『Roman Polanski: Wanted and Desired』と題された同ドキュメンタリーは、13歳の少女と性的関係を持ったとして起訴されたポランスキー監督の1978年に開かれた裁判に焦点を当てている。 司法当局が訂正を求めたのは、ロサンゼルス地裁のある判事がポランスキー監督の弁護人に対し1997年、「判決公判をテレビ放送するなら、米国に帰国しても監督は実刑を免れるだろう」と発言したという部分。これに対しロサンゼルス地裁は9日、問題の部分は「根拠のない完全な作り話」だとする声明を出している。 声明を受けたHBOの広報は、同日放映予定のドキュメンタリーの問題部分を、前週末に地裁から提供されたばかりの新しい情報に基づいて変更したと発表した。 新しいバージョンで問題の発言部分は、監督が米国に帰国しても拘留されることはない、ということで判事が同意したものの、「判事が公開法廷での判決公判を主張したため、テレビ放送される可能性を危惧した監督が拒絶した」と表現されている。 ポランスキー監督は判決を前に米国を脱出してから、現在も亡命中だ。米検察当局が帰国次第、逮捕すると明言しているため、監督は2003年に『戦場のピアニスト(The Pianist)』でアカデミー賞監督賞に選ばれた際も授賞式に出席していない。(c)AFP