【4月8日 AFP】英西部ウィルトシャー(Wiltshire)州ソールズベリー平原(Salisbury Plain)に立つ巨石遺跡ストーンヘンジ(Stonehenge)は、そもそもなぜ作られたのか。 このストーンヘンジで前月末から2週間の予定で発掘調査が始まった。調査結果の分析には最大6か月が見込まれている。調査隊は新技術によってこの謎に突破口が開かれることに期待を寄せる。 調査隊を率いる1人、英ボーンマス大学(Bournemouth University)考古学科長のティモシー・ダービル(Timothy Darvill)教授は「今回の発掘は、中世から旅行者や考古学者を悩ませてきた問題に最新科学のメスを入れる最初の機会だ」と語る。 紀元前2600年ごろに80個の巨石が立てられたときには、すでに400年の時を経た石の輪が築かれていた。約200年後、さらに大きな石が運ばれてきた。30キロの地点から運ばれたものもあれば、250キロ離れたウェールズから運ばれたものもある。 これらの巨石がどのように運ばれたのか、また、どのように最大7メートルもある石と石の上に横たえられたのかは明らかになっていない。 しかし、調査隊が関心を持っているのは、「どのように」という点よりむしろ「なぜ」という点だ。 有史以前の観測所だとする説もあれば、ドルイドがいけにえをささげた寺院だとする説もある。 「パズル、謎だ」と語るダービル教授は、ストーンヘンジが癒しを求める寺院、いわば、南フランスにあるキリスト教巡礼者の聖地ルルド(Lourdes)的存在だったとの説を提唱している。しかし、これを支持する直接の証拠は、いまのところない。 細かい部分では、この説を支持する証拠もある。病気にかかった人の多くの遺体が石の周囲に埋葬されていることもその1つ。このほか、中世まで癒しの効果を持っていると考えられていた80以上のブルーストーンが輪の中心に立てられていることもそうだ。 今回の発掘の焦点となるのはこのブルーストーンだ。 発掘を手伝うボーンマス大学の学生は、ブルーストーンをお守りとして身につけるために削り取ったかどうかを調べるために、ブルーストーンのかけらが落ちていないかを探しているという。(c)AFP