【4月3日 AFP】1月に急死したオーストラリア出身の俳優、故ヒース・レジャー(Heath Ledger)さんの肖像画が販売されずに、レジャーさんの母親に譲られることになった。この作品を描いたオーストラリア人画家Vincent Fantauzzo氏が2日、明らかにした。 『Heath(ヒース)』と題された肖像画は、2007年のクリスマスにレジャーさんがオーストラリアの実家を訪れた際に描かれたもの。オーストラリアで最も権威ある芸術賞、アーチボルド賞(Archibald Prize)の最終候補に選ばれた。 「世界中から購入の申し出があったが売る気にはなれず、この肖像画を描いたときにそばにいて手伝ってくれたレジャーさんの母親に譲ることにした」とFantauzzo氏は語っている。 シドニー・モーニング・ヘラルド(Sydney Morning Herald)紙に掲載された同氏のインタビュー記事によると、当初アーチボルド賞に選ばれる自信がまったく無かったFantauzzo氏を、レジャーさんが「きっと素晴らしい作品になって、賞をとれるはずだ」と励ましたという。 この作品は受賞には至らなかったが、シドニー(Sydney)のニューサウスウェールズ州立美術館(Art Gallery of New South Wales)で公開された。美術館の広報担当によると、作品のおかげで来場者が例年の2倍の6万人に達したという。「その作品の人気の理由は2つ。1つは作品自体が素晴らしい出来上がりだということ。2つ目はヒース・レジャーの肖像画だということだ」と同担当者は話している。 同作品が美術館の来場者が投票で選ぶ賞を獲得する可能性は非常に高いとされているが、Fantauzzo氏は、「受賞できるよう祈ってはいるが、結果は誰にもわからない」と控えめに語った。投票結果は5月8日に発表される。(c)AFP