【3月4日 AFP】ロンドン(London)の高等法院で開かれているダイアナ元英皇太子妃(Princess Diana)の死因究明審問で3日、2年間元妃と交際していたパキスタン人の心臓外科医ハスナト・カーン(Hasnat Khan)医師(48)が声明文を提出。元妃との出会いから破局に至ったいきさつまで、交際時の詳細を明らかにした。 ダイアナ元妃が結婚も考えたとされているカーン医師は、破局に至ったいきさつについて、元妃が、元妃とともに事故死したドディ・アルファイド(Dodi Al-Fayed)氏の父モハメド・アルファイド(Mohamed Al-Fayed)氏らアルファイド一族と休暇を過ごし、ロンドンに戻った後、元妃から別れ話を持ち出されたと主張した。 ダイアナ元妃との出会いについては、1995年に元妃が外科手術を見学にきた際に出会ったとした上で、当時の元妃は「分別があり、皆を安心させてくれた」としつつも、異性の気を引こうとする印象を持ったという。 交際は、ダイアナ元妃がドディ氏との交際を始め、2人が死亡した97年8月30日のパリ(Paris)での事故直前まで続いた。カーン医師は、元妃との性生活も順調で「彼女がわたしを裏切ると考える理由などなかった」とし、元妃がカーン医師を息子の王子2人に紹介していたことも明らかにした。 同医師はダイアナ元妃と王室との関係についても言及。元妃が「常にエリザベス女王(Queen Elizabeth II)に対して敬意を払っていた」とし、女王の夫エディンバラ公「フィリップ殿下(Prince Philip)のことは気に入ってなかったが、殿下についての恐怖を示したことはなかった」と当時を振り返った。 元妃との交際で脅迫状を受け取っていたことも明らかにしたカーン医師は、元妃が事故当時、妊娠していたとするモハメド氏の主張は信じられないとの見解を示した。(c)AFP