
名誉棄損で豪紙訴えたカメラマン、逆転敗訴

02月27日 18:00




2008年2月24日、米カリフォルニア(California)州ハリウッド(Hollywood)で開催された第80回アカデミー賞(80th Academy Awards)授賞式に出席した女優のニコール・キッドマン(Nicole Kidman)さん。(c)AFP/Getty Images/Frazer Harrison


【2月27日 AFP】カメラマンのジェイミー・フォーセット(Jamie Fawcett)氏が、豪サン・ヘラルド(Sun-Herald)紙の記事で名誉を傷つけられたとして同紙発行元のフェアファクス・メディア(Fairfax Media)に損害賠償を求めていた控訴審で27日、ニューサウスウェールズ(New South Wales)州上級控訴裁判所は、フォーセット氏の訴えを認めた一審判決を棄却した。 問題となったのは2005年、サン・ヘラルド紙が女優ニコール・キッドマン(Nicole Kidman)さんを追うフォーセット氏を取り上げた記事。同紙はフォーセット氏を「シドニー(Sydney)で最も独創的かつ最も嫌われ者のフリーカメラマン」と表現。さらにキッドマンさんの私生活を破滅させる人物などと記載したほか、キッドマンさんのシドニーの自宅敷地内に盗聴器をつけたことがあると報道した。 名誉棄損で訴訟を起こしたフォーセット氏に対し、フェアファクス・メディア側は記事の内容は正しく、公共の利益にもかなっており公平だったと主張し、全面的に争っていた。 一審では原告のフォーセット氏が勝訴したが、フェアファクス・メディアが控訴していた。 シドニー・モーニング・ヘラルド(Sydney Morning Herald)紙の電子版によると、州上級控訴裁判所はフォーセット氏に、フェアファクス・メディアの訴訟費用数十万豪ドルの支払いも命じたという。 フォーセット氏は退廷後「非常に残念だ」と語り、連邦高裁に上訴する可能性を示唆した。(c)AFP

